2.1.1. Workspace

Blender を開くと、splash screen 1 で [Video Editing] を選択すると、ビデオ編集プロジェクトを作成できるようになります。

Splash Screen

図1: Splash Screen

また、splash screen が表示されない場合は、[File]メニュー > [New] > [Video Editing] からもビデオ編集プロジェクトを作成できます。

File > New

図2: [File]メニュー > [New] > [Video Editing]

Video Editing を選択すると、すぐに Video Editing workspace に移動します。このワークスペースは、以下の5つのエディターをスマートに組み合わせたものです。これらを組み合わせると、ビデオの編集に必要なすべてのツールが提供されます。

  • 図3-(1) File Browser

  • 図3-(2) Video Sequence Editor: Preview

  • 図3-(3) Video Sequence Editor: Sequencer

  • 図3-(4) Properties

  • 図3-(5) Timeline

The Video Editing Workspace

図3: video editing workspace のスクリーンショット

このビデオ編集プロジェクトの準備の結果、すべてのアセット (クリップ、画像、サウンドなど) がプロジェクトに適したフォルダー構造で整理されます。 たとえば、日次、トピックごと、キャラクターごとなどに整理されています (参照 Directory structure)。

File Browser を使用すると、この構造を表示したり、ファイルを ドラッグ&ドロップ することで Sequencer のタイムラインにアセットを簡単に追加したりできます。複数のファイルを選択すると、タイムラインに順番に追加されます。File Browserをカスタマイズ (並べ替え、フィルタリングなど) できるため、アセットの最適な概要が得られます。

Video Sequence Editor には、 SequencerPreview 、および Sequencer/Preview の3つのビュー タイプがあります(詳細については、Video Sequence Editor を参照してください)。

1つのワークスペースで任意のビュータイプの複数のインスタンスを作成できます。したがって、 Video Sequence Editor はワークスペース内の 2 つの 領域(Area) を占有します。 CtrL-Tab を使用すると、 Sequencer と Preview を簡単に切り替えることができます。

Properties Editor では、多くのアクティブなデータを編集できます。これらはいくつかのカテゴリに分類されており、タブ (左側のアイコン列) から選択できます。すべてのカテゴリが Video Sequence Editor に関連するわけではありません。デフォルトでは、Active Tool, Render Properties, Output Properties, View Layer Properties, Scene Properties, World Properties, Collection Properties と Texture Properties のみが表示されます。ほとんどの場合、使用するのは Render Properties のみです。

2.1.1.1. サードパーティ アドオンの代替ワークスペースの例

警告

(訳注) ここで紹介されているアドオン tin2tin's github は、4年前を最後にメンテナンスされていないようです。そのため、アドオンは利用はせずに、あくまで参考情報としてください。

Blender標準の Video Editing Workspace は非常に便利で、簡単にカスタマイズできます。各エディタ領域は、サイズ変更、移動、置換、またはワークスペースからの削除が可能です。たとえば、tin2tin's github からダウンロードできるアドオンにより自動インストールされる代替ワークスペースのスクリーンショットを以下に示します。

A customized Video Editing Workspace

図4: Video Editing Workspaceのカスタマイズ

Timeline Editor が削除され、再生コントロールがシーケンサーのヘッダーに配置されることに注意してください。いくつかのアドオン (例: Transform ツール) が、いくつかの新しいオペレーター (例: Remove Gap after …) とともに自動的にインストールされます。最後になりましたが、Properties Editor も削除され、プロジェクト設定は Preview の Sidebar に配置され、N キーで簡単にオン/オフを切り替えることができます。

訳注

1

スプラッシュスクリーンが表示されない場合は、[Edit]メニュー > [Preferences] > [interface] > [Display] の [Splash Screen]チェックボックスを有効にすると表示できます。